自宅のインテリアを作りこむのが好きだったり、店舗などの空間デザインにワクワクする!そんな気持ちを仕事として活かして人生を充実させたい!そう思って全くの別業界からインテリアデザイナーを目指す人も多いです。でも、実際のところ、未経験からインテリアデザイナーになることはできるの・・・?という不安を持つ人が多いのも事実です。そこで今回は、「未経験からインテリアデザイナーになる方法」をお伝えします。
こんな方におすすめの記事です
・未経験からインテリアデザイナーになる方法を知りたい
・インテリアの学校に通うかどうか迷っている
・有効な転職方法を教えてほしい
筆者はインテリアの専門学校に1年間通いましたが、結論から言うと「最短でインテリアデザイナーなりたい」と思う人には必要のないルートだと思っています。こちらについてはこの後じっくりお伝えします。また、筆者は転職経験が3回ほどあり別業界からの転職も経験しているので、記事の信憑性については問題ないと思います。
結論
2ステップ戦略で転職するのが最強&確実な方法です
それは、さっそく始めていきます。
未経験からインテリアデザイナーになる方法
未経験からいきなりインテリアデザイナーはハード
完全な未経験の人が突然インテリアデザイナーになる方法は1つしかありません。それはフリーのインテリアデザイナーとしていきなり独立することです。理由は、未経験からの就職は現実的に割と無理ゲー気味だからなのですが、ここに関しては個人的には少し否定的です。それは、インテリアデザインというのはクライアントと自分だけで完結する仕事ではなく、工事業者や建材業者との関わりが切っても切り離せないものであるからです。つまり、デザインスキルが完璧でもそれを実際に作ってくれる人との関係構築が不可欠で、それをゼロからたった一人で構築していくのはかなりハードといえるからおすすめができないということです。ハードなだけでなく、リスクも非常に高いと言えます。インテリア業界のコストや納期の相場感覚が全く分からない状態で独立してしまうと、さまざまな場面で困ることになるのが容易に想像できます。そして、一番怖いのが最悪「命の危険」が伴うということです。例えば、自分がデザインをした店舗で火事が起きて、人が死んでしまった。原因を検証したらデザイナーが使ってはいけない建材を選んでいた・・・なんてことがあったら、あなたの人生台無しです。というわけで、まずはどこかの企業に就職してスキルアップ&実績を積むというルートを全力でおススメします。時々、まったくの未経験でもOKという募集もあるので、それを狙い撃ちするというのもひとつの戦略ですね。
まずはインテリアの人orデザイナーになる
私が考えるのが2ステップ形式の転職方法です。まず1ステップ目。今、インテリアとは全く関係のない異業種からの転職を考えている場合、「とりあえずインテリアの人になる」又は「デザイナーになる」というのが一番難易度が低く、確実なやり方です。インテリア業界と言っても扱う商品や職種も多種多様です。そして、人は自分と関わりが強いものに安心感を抱くようにできています。例えば今あなたが「IT系の営業職」として働いているのであれば「インテリア業界の営業職」とか「IT系のデザイナー」とか、今とどこかつながりのある場所に自分をスライドさせる形で転職をすれば大丈夫です。1ステップ目の転職は新しいスキルや経験を積む必要がないのですぐに実行が可能です。あなたの決断次第ということになります!次に2ステップ目です。1ステップ後に「インテリア業界」又は「デザイン」の経験を1年ほど積んでおけば、インテリアデザイナーへの転職が十分可能です。インテリア業界経験を積んだ人は、デザイン系のスキル(CADやイラストレーター、フォトショップ)を独学で足しておくと一気に就職が有利になります。また、デザイン経験を積んだ人は、インテリア業界の知識をブログや書籍からインプットしておくといいですね。
CADオペレーターになる
全くの異業種からでも、CADオペレーターになることはできます。筆者自身も新卒の頃、就職で路頭に迷ってCADオペになりました。割と大きな規模の会社だとCAD研修もしっかりと組んでくれたりするので、至れり尽くせりでそのうえCADのスキルは爆上げできます。こちらも2ステップになるのですが、CADオペとして1年ほど働いた後、インテリアデザイナーになるための転職活動をスタートさせます。CADオペ経験がある人の圧倒的な強みは「素敵なインテリア系ポートフォリオ」を作成できることです。ポートフォリオというのは「あなたのデザイン実績をいいかんじにまとめたもの」ですが、転職活動の際に、ポートフォリオの提出を求める企業があります。デザイン事務所への転職を目指している場合は必須かもしれないですね。まあ、難しく考えなくて大丈夫です。ポートフォリオについては今度記事にするとして、CADオペになると細かいながらも力強い武器を備えられるようになります。
どれがいいとかではない
どのステップがいいというのはありません、例えば、インテリア系営業は全体の流れを見るスキルは身に付きますが、デザインするスキルは身に尽きません。IT系デザイナーはデザインスキルは身に付きますが、全体をディレクションするようなスキルは身に付きません。CADオペレーターも同じく、CAD操作のスキルやインテリア系の知識は身に付きますが、クライアントワークのスキルは身に付きません。今のあなたからなるべく近いものを起点に2ステップ転職をスタートしていただければいいと思います。
インテリア系スクールに通うべき?
スクールはあくまでも「学びの場」です
結論から言うと、スクールに通わなくてもインテリアデザイナーにはなれます。ここに関してはスクールダメ!絶対!みたいなことは全然ないので、時間とお金に余裕があって、「行きたい」という気持ちがあれば行ってもいいかなという感じです。ただ、就活を有利にするためとか、実務経験を積む代わりに、という意味合いで通学してしまうと失敗する可能性が高いかもしれません。スクールはあくまでも「学び」のための場所です。「実務に役に立つ学び」もあれば「実務に役に立たない学びもあります。」。そして、ほとんどが「実務に役立たない学び」であることが多いです。スクールを否定しているわけではありません。何回も言いますが、インテリア系の就職といっても多種多様で扱う商品も多岐にわたります。食品の成分について勉強したからといって、一瞬でフランス料理が作れるようになるかといったら無理ですよね。それと一緒です。あくまでも「学び」のための場所です。
目標設定が大切
以上を踏まえて言えることは、まずはあなた自身の目標設定をすることです。「いつまでに何になるか」ということをじっくり考えていただき、それをもとに行動していけばあなたもきっとインテリアデザイナーになれます。大切なことは一度「転職する前提」で考えることです。人は基本的に現状維持を好みます。これは人間が狩猟採集をしていた頃の名残で、変化する=死んでしまうかもしれないという時代の生存本能らしいのですが、今は全くそんなことはありません。多少の変化では人は絶対に死にませんよね。というわけで、ちょっと話がそれましたが、転職前提で目標設定をしてみてください。例えば、「3年後にインテリアデザイナーになって美容室のインテリアデザインをする」とか「5年後にインテリアデザイナーとして独立する」とかです。それを叶えるために、今やるべきことを考えてみてください。そしてちょっとだけでもいいので行動してみてください。転職サイトに登録するでもいいし、SNSで自分の日々の行動を発信してみるでもいいです。きっとあなたの人生が好転し始めます。